家づくり日記(仮)

注文住宅の日記

後悔すると言われている設備・オプションについて

InstagramYouTubeで「つけると絶対後悔するオプション10選!」みたいなのがよく投稿されているが、後悔はしたくないので結構気になって中身を見てしまう。

色々見てきた中で、個人的な見解をまとめる。

 

【バルコニー】

個人的な必要度★★☆☆☆

・布団や洗濯物を干す場所として必ずあるイメージが強い。建売だとほぼついてる。

・しかし、昨今は洗濯乾燥機、布団乾燥機の普及や、花粉を嫌って部屋干しする人が増えており、ほぼバルコニーを使ったことがない人もいるらしい。

・布団を干すにはまずバルコニーの手すりや壁面を拭かないといけないので、結構これが面倒。

・バルコニー自体が何十万円もする上、定期的な防水メンテナンスが必要。乾燥機と部屋干し環境を整える方に予算を回した方が良いのでは。

・子供が出たがるので、落下のリスクも。防犯上も不利。

・外壁からせり出すタイプのバルコニーは外観を損ねやすいし、奥行が狭いと使い勝手が悪い。

・雨漏りしたときの対処が大変。実家も過去に雨漏りしたことがあるが、修理屋さんが来るまでリビングにバケツを置き、何度も洗面所に捨てに行っていた。せめてバルコニーの下に何の部屋を配置するかは考慮したい。

・二階リビングの間取りで庭無しだと寂しいのでバルコニーをつけたい、というのは一考の余地あり。

 

【風呂の窓、鏡、カウンター、蓋】

個人的な必要度★★☆☆☆

・インスタやYouTubeではほぼ口を揃えて「要らない」と言われているもの。ただ、この界隈のインフルエンサーは見栄えや掃除の手間を判断基準にする人が多いので、自分と価値観が合うかをよく考えた方が良い。

 

・窓については、昨今の風呂は換気扇で十分換気できるため機能的には必要ないということらしい。何なら、窓を開けることで余計な気流を発生させない方がいいという説も。断熱が悪くなる、防犯上も好ましくない、窓のサイズや位置をよく考えないと外観を損なう等、つけるメリットがない。昼間に照明をつけずに風呂に入りたい人向け。個人的にはどちらでも。

・鏡は、使わないのに掃除の手間だけがかかると言われている。私は視力が悪いため、使ったことがない。安くなるなら外したい設備だが、正直どちらでも…。子供が使うかもしれないし。

・カウンターは、同じく掃除の手間がかかるので、壁掛けかマグネットタイプの収納をつけるべし、という風潮。取り外して洗えるのであれば個人的にはどちらでも…。あるならあるで使いそう。

・蓋は、湯が冷めないように使うものだが、子供が湯舟に浸かりながらおもちゃを置いてよく遊んでいるので、うちは必要アイテム。これがないと、数cmしかないヘリのところにおもちゃが置かれることになる。それ自体は別にいいのだが、よく洗い場側に落下するため、音が結構うるさいのと、取ってあげるのが若干面倒。

 

【床暖房】

個人的な必要度★★★★★

・床暖房自体は素晴らしいアイテムで、かなりの幸福感を感じられる。「頭寒足熱」は体にも良いらしい。

・問題は、床暖房がある場所とない場所が存在してしまうこと。よくあるのが、リビングは暖かいけど廊下やトイレは寒いという状況。

一条工務店のように全室に床暖房を設置するのであれば素敵アイテムだと思う。電気代を除けば。

・基礎内断熱&高気密高断熱住宅であれば床下エアコンという方法も。市販のエアコンを半地下に埋め込み、床下を温めて床暖房のように使いつつ、換気システムで暖気を家全体に送る仕組み。エアコンのメンテナンスや買い替えが楽。

 

【天窓】

個人的な必要度★☆☆☆☆

・掃除するのが大変。

・雨漏りのリスク。

・南向きの天窓は最悪。真夏に直射日光が降り注ぐ暖房装置になる。

 

【洗面所の窓】

個人的な必要度★☆☆☆☆

・窓がある壁面に洗濯機を置くレイアウトだと手が届かないし、特に開ける必要性がないため、開けたことがないという声が多い。窓枠に物が置かれるだけの人生になりかねない。

・化粧をする際に太陽光があった方が良いという話もあるので、要望に応じてFIX窓を取り付けるのが妥当か。

 

【アクセントクロス】

個人的な必要度★★★★☆

・センスよく選べるならかっこいい。失敗すると建売感が出る。

・よく言われるのは「飽きるからやめとけ」とのこと。私も絶対やりたいと思っていたが、施工事例を見過ぎて既に飽きている(まだ自宅建ててないのに)。

・家具を置くには壁が必要なので、家具とクロスとの色合わせに失敗すると悲惨。

・基本的にコンセントは白なので、アクセントクロスを貼った壁にコンセントをつける場合は注意。

・エコカラットは特殊なので、後悔事例をよく調べると吉。簡単に剥がせないとか色々あるらしい。

・否定的意見ばかり書いたが、施工事例をよく研究したり、憧れの名建築のようにしたいといった具体的イメージがあれば、やってもいいと個人的には思う。お値段もかからないので、うまくやれれば満足度も高い。なお、やるなら、照明・コンセント・スイッチ・見切り・巾木・ドア・窓・家具配置と一緒に考えること。

(星の数増やしました)

 

【食洗機】

個人的な必要度★★★★★

・よくある後悔は、「容量不足」、「食器の入れにくさ」、「事前の湯洗い」。食洗機をつけたことを後悔しているというより、仕様選定に失敗した例が多い。

・「容量不足」と「食器の入れにくさ」は関連性があるが、一度に洗える食器の量が少ないという不満。また、上から積んでいくタイプだとパズルのように考えながら食器を入れていく必要があり、思ったより入らないということになりがちらしい。

・「事前の湯洗い」は国産メーカーに多い。実例として聞いたのはPanasonic製。ある程度汚れを落としてから投入しないと汚れが落ち切らないとのこと。それが面倒だから食洗機使ってるんだけど?

・海外製は洗浄力が強いため、事前に洗わなくていいらしい。逆に考えると水圧が強い可能性があるため、軽い食器が吹っ飛んだりするんだろうか。軽くて割れやすい食器を多用している家庭は、よく調べた方がいいかも。水圧が調整できるなら使いやすいが…。

 

【換気システム】

個人的な必要度★★★★★

シックハウス症候群の防止のために義務付けられた。換気方式が三種類ある。

・第一種は機械で吸排気を行うため電気代がかかるが、吸排気を熱交換させることで吸気の温度を室温に近づけることが可能。ただし導入コストが高い。

・第三種は排気のみ機械を使う必要があるが、吸気は自然吸気。そのため、各部屋に吸気を設ける必要があり、フィルターのメンテナンスが吸気口の数だけ必要。また、吸気口だらけになるため外観が損なわれるかも。

・第二種はあまり聞かない。

・第一種と第三種ならどちらがいいのかは、コストだけで考えると温暖地域においては第三種と言われている。第一種は熱交換によりエアコン負荷を下げられる一方、イニシャルコストが高いため、あまり温暖な地域だと元が取れないという話。ただ、第一種にすることで気密性も上がるし、家全体の空気の流れもできるため、結露対策にもなるとか。

 

太陽光発電

個人的な必要度★★★★☆

・一昔前の売電ブームで注目を浴び、売電価格の下落とともに下火になったが、化石燃料問題(枯渇や電気代高騰)や地球温暖化問題に対し、住宅業界でできる対策として再度盛り上がってきている。

・過去の印象が悪すぎて、利鞘はどこにあるのかとかデメリットは本当にないのかとか疑われがち。(知らないだけで誰かが潤っているのかもしれないが)

・「エコハウスのウソ2」という書籍では、新築なら太陽光発電をつけないという選択肢はない、と言い切っている。

・パネルの設置と撤去、部品交換などでコストがかかるが、FIT制度により10年前後で元がとれると言われている。もちろん、日当たりや発電容量にもよる。2023年レベルの電気代高騰が続くのであれば、すぐ元が取れてしまいそう。

・よく言われるデメリットについては、著名工務店の社長対談動画で述べられている。

https://m.youtube.com/watch?v=CcckXhi0sJ4

・2030年にはZEH住宅を標準化する動きなので、太陽光パネルがない家の価値が下がったり、そもそも日当たりの悪い土地の価値が下がったりというようなことも起こりうるのだろうか。

・とはいえ屋根の形に制約が出るし、見た目にも大きく影響する。住宅密集地は北側斜線などの規制も厳しいことから、発電量も限られる。できれば載せたいが…。

・なお、中国産のパネルはウイグル自治区の強制労働により価格が引き下げられているという説もあり、人権問題になっている。