家づくり日記(仮)

注文住宅の日記

ニチハ訪問 イルミオ見てきました

 

先日、ニチハショールームにてCOOLイルミオの新色を見てきました。

 

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(↑公式から拝借)

 

お目当ては、メレブラック・メレグレー・メレホワイトの3色。

グレースケール、マットな質感、ムラのあるカラーリング。

インスタなどでよく見るグレーの塗り壁を窯業系サイディングで実現しようとした感じ。

ケイミューもフィエルテなどでやってる感じですね。

 

イルミオの新色は2022年に出たばかりで、全然施工例が見つからないため、ニチハショールームで実際に見てきました。

 

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上の写真はショールームに飾ってあるイメージ画像で、上からメレホワイト、メレブラック、メレグレー、メレブラウン。

この画像だと、ホワイトとグレーがほとんど同じに見えますね。

 

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次がサンプルを室内で撮影したもの。

これだと、どれがどの色なのかはっきり分かりますね。

メレホワイトは白じゃなくてグレーだよな〜という印象。

そしてブラックは黒い。

 

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次に、サンプルを外に出して撮影。

途中で「ブラウンはちょっとなー」となったので、3枚目は別の物を並べてます。

iPhoneカメラで撮ったのでかなりまろやかになっていますが、現地での印象は、

「メレホワイトは晴天だと真っ白」

「メレグレーは一部茶色が入っていてグレージュに近い」

「メレブラックは晴天だとグレーに見える」

でした。

特にメレグレーの茶色は結構気になるポイントで、カメラを通すとほとんどわからないレベルなんですが、現地では結構茶色いな…と感じました。

茶色が入っているので軒天などに木目を貼る場合はよく合いそうだなと思いますが、個人的に純粋なグレースケールがよかったので、メレグレーは順位が下がりました。

 

ちなみに、私はサンプル請求もしましたが、サンプルのサイズがA4くらい大きさで、この茶色い部分はありませんでした。

メレグレーを検討してる人はショールームの大きなサンプルを見に行った方がいいです。

できれば、事前にニチハに図面を送り、外壁シミュレーションを作ってもらうといいです。

VRで体感できますので楽しいです。

 

(ちなみに、VR映像は全体的に白く見えます。再現度が高いのかどうかは、建ってみないとわからないですね…)

 

#ニチハ

#イルミオ

#メレブラック

#メレグレー

#メレホワイト

後悔しない家づくりのために 備忘録

①考える時間をもつ

間取り、窓の位置、壁の位置は後から変えられないので、設計段階でその家での生活をイメージし、住んでみたら理想と違った…というのがないようにしたいところ。

今の工務店は間取りの設計までの回数が3回に制限されており、結構シビア。設計士の腕が良い&夫婦で時間を取れる環境なので何とかなってるが…。間取りはともかく、図面だけを見て窓の位置やサイズ、ドアの位置や開き方まで考え抜くのはかなり厳しい。特に、空間把握能力に長けてない人は難しいんじゃないかなと思う。

今後、人に家づくりについて聞かれたら、「考える時間を確保する」「契約を焦らせるメーカーはやめる」「共働きで忙しいなら、打ち合わせ回数に制限のないメーカーにしておく」あたりは提言したい。まあ、それって大手メーカーor設計事務所とかだからお高いんでしょ?にはなるが、「後悔しない」ことだけにこだわるなら、建坪を減らしてでもこちらに振った方が良いと個人的には思う。まあ、後で「狭い」って後悔する可能性はあるが…

 

②施工事例や標準仕様の趣味が合うメーカーを選ぶ

これは言われなくてもそうすると思うが、「自由度が高そうだから後でどうとでもなる」と思っていると意外とそうでもないので注意。

理由は、仕様の変更に時間とコストがかかるため。

 

具体的には、たとえば床材を標準のものからA社のものに変えたい…とする。

ネットで調べると定価が出ているものも多いので、標準とA社の差額はほとんどないと見込んでいたら、見積もりに1週間以上かかった上、「家全体の床を変更したら差額が50万」という見積もりが出てくる…ということが平気で起こる。

からくりは、「標準仕様」となっているものは、ハウスメーカーと建材メーカー間で付き合いが深く、大きく値引きをして仕入れられていることが多いために、標準外のものを買おうとすると割高になる…というもの。

ハウスメーカーにもよるが、打ち合わせの回数や仕様決定の日程が決められていると思うので、正確な値段が見積もり取らないとわからない上に何日もかかるとなると、どんどん日程が足りなくなってくる。

 

また、大きな建材ほど実物を見るのが難しく、小さいサンプルで判断しないといけない。

これはよく言われていることだが、実際に仕様検討が進むとその通りだなと実感する。

正直、こんな小さいサンプルで、何十万払うかどうかは決められんわ。

ショールームに行く時間があり、運良く目当てのものが展示してあればよいが、全てがそうではない。

そういう意味でも、ハウスメーカーの標準仕様で選ぶメリットは大きい。

ハウスメーカーの住宅展示場で同じ建材が使われていたり、完成見学会などで目にすることができるからである。

 

窓を結露させない方法 備忘録

参考にしたブログ記事によると、結露は以下の条件が揃うと発生するということである。

温度×湿度×風×家

アルミ樹脂複合サッシだとこの条件がシビアなため、結露を防止する難易度が高いが、条件さえ揃えばどんな高性能窓でも結露するとのこと。

 

①温度

外気温が低いときに室温が低いと、当然サッシの温度も下がるので、室温を上げておくことは重要。また、家の中で寒い場所を作らないというのも重要で、全館空調的な方法を取り入れるのがベスト。ひとまず、寒い時期は暖房をつけっ放しにしとくのが良さそう。

 

②湿度

不必要に上げすぎない。相対湿度ではなく絶対湿度で考える。絶対湿度で8〜9gくらいになるようにしておくと、ちょうどウイルス対策としてギリギリOKくらいのラインに来る。一般的に湿度と言ったら相対湿度なので、以下のような表を見て考える。

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使用する加湿器としては、原理的に一定以上の加湿をしない気化式が良さそう。スチーム式や超音波式は加湿しすぎる可能性あり。

 

③風

空気の流れがあれば水分が滞留しないので結露しづらくなるとのこと。具体的にはエアコンの風、サーキュレーター、換気システムの利用。建物の設計段階でうまく窓付近に気流が発生するように作れるのが理想的。

 

④家

「家」は窓の性能を指している。うちの工務店の場合、LIXILサーモスⅡ-Hまたは防火戸FG-Hというアルミ樹脂複合なので結露には弱い。

また、カーテンやシェードの設置も要注意。カーテンを閉めると、窓とカーテンの間の空気が動かなくなるため、②絶対湿度は変わらないのに①温度だけ下がり、③風もなくなる。よって結露しやすくなる。これを踏まえると、カーテンを閉めなくても人目が気にならない窓設計と、カーテンを閉めなくても温熱的に問題ない窓の性能が重要ということになるが、後者については窓の性能を上げられるならそもそも結露に困らないという話ではある。

 

最後に…カーテン閉めるな、換気システム使え、エアコンつけっぱにしろとか、結露を防止するために必要なエネルギーがかなり多い気がする。エアコンの電気代に換算するとどのくらいのランニングコストになるのだろうか?長い目で見れば高性能窓のイニシャルコストの方が安かったなんてことになるのだろうか?誰か試算してくれないか…

 

(参考)

結露を窓の性能のせいにする人が多すぎる・・・結露しない方法とは

https://reogress.net/archives/22003549.html

 

アルミサッシでも結露させない結露対策の方法

https://reogress.net/archives/26952453.html

 

何故「高断熱高気密住宅」にピッタリな気化式加湿器が流行らないのか・・・

https://reogress.net/archives/27654378.html

 

窓について

注文住宅を検討してて、種類の多さと性能差、値段差に1番驚いたのが窓。

 

①サッシの材質

アルミ、アルミ樹脂複合、樹脂、木がある。

右に行くほど断熱性能が高く、お値段も上がる。

アルミは非常に熱伝導率が高いため、とても断熱性能が低い。樹脂や木はその逆。アルミ樹脂複合はその中間。

よく言われるのが、日本で流通しているアルミや複合サッシは、海外では法律で禁止されているレベルで性能が低いということ。それなのにその事実になかなか目を向けられず、値段が下がらずに流通し続けている。

断熱にこだわる人は全員口を揃えて「樹脂サッシ一択」と言う。窓の性能は熱貫流率という指標で表すが、ガラスとサッシの総合力となるため、ガラスの性能が高かったりサッシが細かったりすると熱貫流率は良い数値となるらしい。

今住んでるマンションはアルミの単板ガラスなのでめっちゃくちゃ窓際から冷気が来る。和室の床に布団敷いて10年間過ごした自分を褒めたいレベル。

工務店の標準仕様はLIXILサーモスⅡ-H(アルミ樹脂複合)。窓枠が細くデザイン性に優れるが、そこまで高性能ではない模様。

なお、アルミ樹脂複合サッシの中にも、アルミサッシに樹脂を貼っただけのなんちゃって複合サッシや、外側と内側でちゃんと材質を分けている複合サッシがあるらしく、もはや素人には判断不可能。こちらのブログがとてもわかりやすい。

https://e-tonbo.hatenablog.jp/entry/2022/09/16/000000

 

 

②ガラス

窓によってガラスの枚数が違う。ガラスとガラスの間に気体層を設けることで熱伝導を抑制できるので、断熱性能が上がる。よく流通しているのはダブル(複層)かトリプルだが、5枚とかもあるらしい。

 

③ガラス間の気体

これも乾燥空気、アルゴンガス、クリプトンガスなどがある。熱伝導率が悪い気体を選ぶことでより断熱性能が上がる。真空仕様もあるとか。

 

④スペーサー

ガラスとガラスの距離を保つために挟むものをスペーサーと呼ぶ。これもアルミと樹脂があるらしく、サッシと同様に樹脂の方が断熱性能が高い。

スペーサーはサッシの内側に位置するので、これがアルミ製だとサッシの性能が下がるらしい。樹脂サッシなのにスペーサーがアルミだったがために、サッシの温度が下がって結露する…とかいう少し残念なこともあるそう。

 

⑤防火窓

土地が防火地域の場合、防火仕様の窓となるが、非防火仕様に比べてめちゃくちゃ値段が高い。利便性を優先して準防火地域の土地を買ったが、正直ここまで価格差があるとは思わなかった。

少し脱線するが、今住んでいる地域では、建蔽率40だと非防火地域、50以上だと準防火地域となる模様。100平米の二階建てを建てる場合、建蔽率50なら100平米の土地を、建蔽率40なら125平米の土地を買う必要がある。この二者なら建蔽率50の100平米の方が若干安く売られている感じがするが、家を防火仕様にしなければならないため建物の価格が跳ね上がる。土地と家の総額としてはあんまり変わらないか、何なら防火仕様の方が高くなるのではなかろうか。建蔽率が高いと庭や駐車場の確保、日当たりの面で不利な挙句、家まで高いとなると、そのエリアに強いこだわりがない限り防火地域は選ばない方が無難ということになる。

防火仕様の樹脂サッシなんてどれだけ予算積めばいいのやら。うちの工務店の場合は防火戸FG-Hとなる。これはアルミ樹脂複合だが、樹脂サッシにグレードアップすると100万レベルらしい。

また、防火窓には金網が入るため、とても見た目が悪い。最近では、耐熱強化ガラス仕様にすることで網をなくすことが可能になっているが、もちろん追加出費。

あと、ソースを忘れてしまったが、防火窓は「④のスペーサーがアルミしか選べない」、「窓の大きさによってはサッシの中に鉄芯を入れて強度を確保している」など、断熱性が下がる方向の仕様になってしまうらしい。気になる方はメーカーに聞いてみてください。

裏技として、引き違い窓の場合はシャッターをつけることで防火認定が取れるため、窓は非防火仕様でよくなる。何ならシャッター+非防火窓の方が、防火窓より安くなることも。

後悔すると言われている設備・オプションについて

InstagramYouTubeで「つけると絶対後悔するオプション10選!」みたいなのがよく投稿されているが、後悔はしたくないので結構気になって中身を見てしまう。

色々見てきた中で、個人的な見解をまとめる。

 

【バルコニー】

個人的な必要度★★☆☆☆

・布団や洗濯物を干す場所として必ずあるイメージが強い。建売だとほぼついてる。

・しかし、昨今は洗濯乾燥機、布団乾燥機の普及や、花粉を嫌って部屋干しする人が増えており、ほぼバルコニーを使ったことがない人もいるらしい。

・布団を干すにはまずバルコニーの手すりや壁面を拭かないといけないので、結構これが面倒。

・バルコニー自体が何十万円もする上、定期的な防水メンテナンスが必要。乾燥機と部屋干し環境を整える方に予算を回した方が良いのでは。

・子供が出たがるので、落下のリスクも。防犯上も不利。

・外壁からせり出すタイプのバルコニーは外観を損ねやすいし、奥行が狭いと使い勝手が悪い。

・雨漏りしたときの対処が大変。実家も過去に雨漏りしたことがあるが、修理屋さんが来るまでリビングにバケツを置き、何度も洗面所に捨てに行っていた。せめてバルコニーの下に何の部屋を配置するかは考慮したい。

・二階リビングの間取りで庭無しだと寂しいのでバルコニーをつけたい、というのは一考の余地あり。

 

【風呂の窓、鏡、カウンター、蓋】

個人的な必要度★★☆☆☆

・インスタやYouTubeではほぼ口を揃えて「要らない」と言われているもの。ただ、この界隈のインフルエンサーは見栄えや掃除の手間を判断基準にする人が多いので、自分と価値観が合うかをよく考えた方が良い。

 

・窓については、昨今の風呂は換気扇で十分換気できるため機能的には必要ないということらしい。何なら、窓を開けることで余計な気流を発生させない方がいいという説も。断熱が悪くなる、防犯上も好ましくない、窓のサイズや位置をよく考えないと外観を損なう等、つけるメリットがない。昼間に照明をつけずに風呂に入りたい人向け。個人的にはどちらでも。

・鏡は、使わないのに掃除の手間だけがかかると言われている。私は視力が悪いため、使ったことがない。安くなるなら外したい設備だが、正直どちらでも…。子供が使うかもしれないし。

・カウンターは、同じく掃除の手間がかかるので、壁掛けかマグネットタイプの収納をつけるべし、という風潮。取り外して洗えるのであれば個人的にはどちらでも…。あるならあるで使いそう。

・蓋は、湯が冷めないように使うものだが、子供が湯舟に浸かりながらおもちゃを置いてよく遊んでいるので、うちは必要アイテム。これがないと、数cmしかないヘリのところにおもちゃが置かれることになる。それ自体は別にいいのだが、よく洗い場側に落下するため、音が結構うるさいのと、取ってあげるのが若干面倒。

 

【床暖房】

個人的な必要度★★★★★

・床暖房自体は素晴らしいアイテムで、かなりの幸福感を感じられる。「頭寒足熱」は体にも良いらしい。

・問題は、床暖房がある場所とない場所が存在してしまうこと。よくあるのが、リビングは暖かいけど廊下やトイレは寒いという状況。

一条工務店のように全室に床暖房を設置するのであれば素敵アイテムだと思う。電気代を除けば。

・基礎内断熱&高気密高断熱住宅であれば床下エアコンという方法も。市販のエアコンを半地下に埋め込み、床下を温めて床暖房のように使いつつ、換気システムで暖気を家全体に送る仕組み。エアコンのメンテナンスや買い替えが楽。

 

【天窓】

個人的な必要度★☆☆☆☆

・掃除するのが大変。

・雨漏りのリスク。

・南向きの天窓は最悪。真夏に直射日光が降り注ぐ暖房装置になる。

 

【洗面所の窓】

個人的な必要度★☆☆☆☆

・窓がある壁面に洗濯機を置くレイアウトだと手が届かないし、特に開ける必要性がないため、開けたことがないという声が多い。窓枠に物が置かれるだけの人生になりかねない。

・化粧をする際に太陽光があった方が良いという話もあるので、要望に応じてFIX窓を取り付けるのが妥当か。

 

【アクセントクロス】

個人的な必要度★★★★☆

・センスよく選べるならかっこいい。失敗すると建売感が出る。

・よく言われるのは「飽きるからやめとけ」とのこと。私も絶対やりたいと思っていたが、施工事例を見過ぎて既に飽きている(まだ自宅建ててないのに)。

・家具を置くには壁が必要なので、家具とクロスとの色合わせに失敗すると悲惨。

・基本的にコンセントは白なので、アクセントクロスを貼った壁にコンセントをつける場合は注意。

・エコカラットは特殊なので、後悔事例をよく調べると吉。簡単に剥がせないとか色々あるらしい。

・否定的意見ばかり書いたが、施工事例をよく研究したり、憧れの名建築のようにしたいといった具体的イメージがあれば、やってもいいと個人的には思う。お値段もかからないので、うまくやれれば満足度も高い。なお、やるなら、照明・コンセント・スイッチ・見切り・巾木・ドア・窓・家具配置と一緒に考えること。

(星の数増やしました)

 

【食洗機】

個人的な必要度★★★★★

・よくある後悔は、「容量不足」、「食器の入れにくさ」、「事前の湯洗い」。食洗機をつけたことを後悔しているというより、仕様選定に失敗した例が多い。

・「容量不足」と「食器の入れにくさ」は関連性があるが、一度に洗える食器の量が少ないという不満。また、上から積んでいくタイプだとパズルのように考えながら食器を入れていく必要があり、思ったより入らないということになりがちらしい。

・「事前の湯洗い」は国産メーカーに多い。実例として聞いたのはPanasonic製。ある程度汚れを落としてから投入しないと汚れが落ち切らないとのこと。それが面倒だから食洗機使ってるんだけど?

・海外製は洗浄力が強いため、事前に洗わなくていいらしい。逆に考えると水圧が強い可能性があるため、軽い食器が吹っ飛んだりするんだろうか。軽くて割れやすい食器を多用している家庭は、よく調べた方がいいかも。水圧が調整できるなら使いやすいが…。

 

【換気システム】

個人的な必要度★★★★★

シックハウス症候群の防止のために義務付けられた。換気方式が三種類ある。

・第一種は機械で吸排気を行うため電気代がかかるが、吸排気を熱交換させることで吸気の温度を室温に近づけることが可能。ただし導入コストが高い。

・第三種は排気のみ機械を使う必要があるが、吸気は自然吸気。そのため、各部屋に吸気を設ける必要があり、フィルターのメンテナンスが吸気口の数だけ必要。また、吸気口だらけになるため外観が損なわれるかも。

・第二種はあまり聞かない。

・第一種と第三種ならどちらがいいのかは、コストだけで考えると温暖地域においては第三種と言われている。第一種は熱交換によりエアコン負荷を下げられる一方、イニシャルコストが高いため、あまり温暖な地域だと元が取れないという話。ただ、第一種にすることで気密性も上がるし、家全体の空気の流れもできるため、結露対策にもなるとか。

 

太陽光発電

個人的な必要度★★★★☆

・一昔前の売電ブームで注目を浴び、売電価格の下落とともに下火になったが、化石燃料問題(枯渇や電気代高騰)や地球温暖化問題に対し、住宅業界でできる対策として再度盛り上がってきている。

・過去の印象が悪すぎて、利鞘はどこにあるのかとかデメリットは本当にないのかとか疑われがち。(知らないだけで誰かが潤っているのかもしれないが)

・「エコハウスのウソ2」という書籍では、新築なら太陽光発電をつけないという選択肢はない、と言い切っている。

・パネルの設置と撤去、部品交換などでコストがかかるが、FIT制度により10年前後で元がとれると言われている。もちろん、日当たりや発電容量にもよる。2023年レベルの電気代高騰が続くのであれば、すぐ元が取れてしまいそう。

・よく言われるデメリットについては、著名工務店の社長対談動画で述べられている。

https://m.youtube.com/watch?v=CcckXhi0sJ4

・2030年にはZEH住宅を標準化する動きなので、太陽光パネルがない家の価値が下がったり、そもそも日当たりの悪い土地の価値が下がったりというようなことも起こりうるのだろうか。

・とはいえ屋根の形に制約が出るし、見た目にも大きく影響する。住宅密集地は北側斜線などの規制も厳しいことから、発電量も限られる。できれば載せたいが…。

・なお、中国産のパネルはウイグル自治区の強制労働により価格が引き下げられているという説もあり、人権問題になっている。

 

床材について

床材について悩んでいるので、色々調べたことをまとめる。

 

床材も木材と非木材があると思うが、ここでは木材のものを取り上げる。

大別すると3種類ある。①無垢、②天然木フローリング、③シートフローリング。

①無垢は単層や単板といった言い方もする床材で、一枚の板を使ったもの。これをフローリングの一種として扱う人とそうでない人がいてよくわからない。

②天然木フローリングは、表面だけ無垢の板を使用しているが、下面は別の素材を使っているものを指す。無垢材に対して複合フローリングという呼び方もされる。無垢部分の厚さにより、突き板(0.2mm程度)、挽き板(2mm程度)と呼び分ける。

③シートフローリングは、木目をプリントした非木材の床材。こちらもカテゴリーとしては複合フローリング。

 

これらについてネットで情報収集した結果を羅列する。

【天然木のメリット】

・木材の種類にもよるが、暖かみがある。肌触りが良い。

・調湿効果がある。寝室に用いると、寝ている間に呼気から出た水分を吸収するため湿度上昇が抑えられるとか。

こちらのYouTubeにて、九大の先生が研究結果を紹介している。

https://youtu.be/6_98Pp9huPU

・断熱性がある。これは針葉樹(断熱性高い)と広葉樹(低い)のサンプルを取り寄せて実際に踏んでみるとわかる。

・木の香りを楽しめる。リラックス効果がある。

・木目が一枚一枚違うので、木目を楽しめる(どんな木目が来るかわからないのでデメリットでもある)。

・表面を削ることで傷や凹みを補修できる。

 

【天然木のデメリット】

・基本的には価格が高い。木材の種類や乾燥方法にもよる模様。

・メンテナンスが難しい。塗装無しまたは浸透系仕上げ(オイル、ワックス)の場合は木材の良さを活かせる反面、水拭きができない等の制限がある。コーティング仕上げ(ウレタン塗装など)にしてしまうと木の呼吸を阻害するらしく、無垢材を使う意味が失われそう。

 実際にオスモオイル仕上げのオーク材サンプルをウェットティッシュでこすってみたところ、すべすべのオイルがはがれ、ガサガサの肌触りに…。UVウレタン塗装の方は変化なし。建材メーカーにもよるのか…?

・乾燥すると隙間が空く(調湿効果があることの裏返し?)。隙間にゴミが挟まるという話も。板の幅が狭いものを選ぶと収縮率が小さくなるという説も。ただ、これは木材ならみんな一緒で、突き板(シート?)の知人宅の床も隙間が空いていた。

・反りや割れもある。また、ものによってはささくれ立つ。

 

【木の種類による差】

・色や木目が違う。好みの物を見つけるべし。

・硬さが違う。木材の繊維構造や空洞の量が違うためらしい。硬い木材は①足が疲れやすい、②冷たい(断熱性が低い)、③傷がつきにくい。柔らかい木材はその逆の性質を持つ。

余談だが、子供に怪我をさせたくないから柔らかい木材を選ぶのか、子供が床に傷をつけないように硬い木材を選ぶのか、親の好みが分かれそう。

・大きく分けると針葉樹(杉や桧)と広葉樹(オークやウォルナット)に大別される。針葉樹は柔らかく、調湿・断熱性に優れ、価格が安い。広葉樹は硬く、希少材が多い。

裸足で過ごす日本は、針葉樹の方が合っていそうではある。

・目安としては、色が濃い木の方が硬い。

 

【板の幅】

・幅が広い方が値段が高い(太い木材の方が成長するまで時間がかかるため?)。

・幅が狭い方が季節による収縮率が小さい。

 

個人的には栗(チェスナット)が気になっている。水に強いらしい。あとは胡桃(ウォールナット)が広葉樹と針葉樹の中間の特性を持っているようで、広葉樹系の色をしておきながら暖かいらしい。

 

【参考】

無垢フローリング材で人気の樹種11選/特徴や価格について

https://www.cas-online.jp/blog/feature/1614/

 

無垢の木と色味の変化

https://www.mokuzai.com/MailMagazine/112

 

床材に無垢材をおすすめする3つの理由

https://hags-ec.com/column/three-reasonsant-grasshing-for-floor-materials/

 

健康で賢くなる!?無垢フローリングが子育てにいい3つの理由

https://crazy-wood.jp/archives/17

友人の建もの探訪

注文住宅を建てるにあたり、都内の先駆者達の家を訪問させてもらった。

訪れたのは4軒。

どういう考えで間取りを決めたのかとか、オプションをどうしたのかなどを聞こうと思ったのだが、話を聞いてみるとそんなミクロなことはさておき、もっとマクロな点で私と家づくりへの考え方に相違があり、非常に興味深かった。

ある人はリセールを考慮して新興住宅地の利便性の良い立地にマンションを買い、ある人はインスタなどで綿密に情報収集をして地元工務店でフルオーダーの家を建て、ある人は大手メーカーで広々とした流行の間取りを選び、ある人は太陽光発電と電気自動車をリンクさせたZEH住宅を構えていた。

「人は家に何を求めるのか?」というスタート地点が人それぞれ違っていた。

色々な考えがあって面白い。

私はデザインやオプションを好き勝手にやりたかったので、ローコストメーカーや工務店を中心に探している。

 

以下は備忘録。

 

①新興住宅地マンション

北側に広大なルーフバルコニーのある住居。ルーフバルコニーがあるだけあって日当たりは悪めだが、家主が本好きなため日当たりは悪くてもむしろ歓迎といったようなことを言っていたので、ルーフバルコニーという楽しいアイテムがついてくるだけお買い得だったのだろう。しかし、ルーフバルコニーには物置のような常設の物を設置できないらしく、案外自由にできないんだなと思った。

また、ルーフバルコニー以外にも普通のバルコニーがあり、幅も奥行きも広め。こちらのバルコニーだけでもプランターを置いたりテーブルを置いたりする使い方は十分できそうだった。

間取りは3LDKで、奥のLDKは居室との仕切りを動かせばつながるタイプ。内装はベージュ系の木でまとめられていた。

キッチンは対面式で、ダウンライトが6個くらいあり、手元は非常に明るかろうという感じ。

カーテンレールは天井に埋め込まれたタイプ。1月に来訪したが、少しカーテン下から冷気が来ており、新築でも窓際は寒いんだなぁと思った。

 

②地元工務店フルオーダー住宅

南側に大きな緑地のある分譲地に建つ木造2階建て。1階がLDK、2階が水回りと居室という間取り。1階には大きな吹き抜けがあり、南側の大きな窓からの日光が非常に気持ち良い。

外装、内装共にこだわりが見て取れ、配色を3つ程度に固定して統一感を出している。また、造作以外の家具がほとんどなく、ミニマリストなのかなという印象。

個人的には、ファミクロがあるとはいえ子供部屋が3畳しかないのは後々困るのではないか…と心配でならない。

施主ともたくさん話し、よかったことや後悔してることを色々聞くことができた。

【後悔ポイント】

・階段の幅や勾配をもう少し幅広、緩やかにしたかった(ここはかなり主観が入る部分。今まで住んだ家との比較になりがちで、身長や体格によっても感じ方が違う)

・階段の踏板と床の色が若干違った

・隣家から見える位置の窓は曇りガラスにすべきだった

・食洗機は事前の湯洗いの必要な国産メーカーにしなければよかった

・玄関のモルタルに割れは「味」だと思えると思っていたが、一年で結構な大きさの割れが入った

・キッチンの通路が広すぎたが、棚を全開きにしてもぶつからないので結果オーライと思うことにした

・自転車置き場のひさしを雨除けに使う設計だったが、ほぼ使えない

【こだわりポイント】

・窓枠を極限まで目立たせなくした

・2階に水回り、脱衣所に全員の下着収納、寝室近くにファミクロを配置し、洗濯が2階で完結する動線

・玄関→シューズクローゼット→上着置き場→造作洗面台で手洗い、という帰宅後動線

・リビング横の小上がりスペース

 

③大手メーカーの家

分譲地に立つ2階建て。バカデカくはないが邸宅感のあるエレガントな外構。玄関に入ると、玄関から二手に別れ、お客さんはリビングに直行、住民はシュークロからパントリー、キッチンへ抜けられる動線。リビングには大きな畳の小上がりスペースがある。2階は居室と水回りがあるが、この家で日当たりが最も良い場所に風呂が鎮座している。もちろん見えないようにフェンスはあるが、隣家から見えないかハラハラしそう。実は1階の庭に池があり、施主のこだわりが見て取れる。

小上がりにしろ風呂にしろ、一般的な間取りよりもひと部屋が大きく、住宅展示場に来たのかと思うようなサイズ感。実家のサイズ感に引きずられたのか、住宅展示場で夢を見てしまったのかはわからないが、都内の一般的なサイズに縮めればもうひと部屋とれたのではないかと思うほど。

住んでみた感想としては、建てた後にアウトドア趣味ができてしまい、土間のような収納が欲しかったとか、LDKの端っこに二階への階段があるせいで暖房効率が悪い、といった内容。

 

④鉄骨3階建てのZEH住宅

電気自動車がお出迎えしてくれる3階建ての住宅。外壁はタイルで高級感がある。60年メンテナンスフリーとのことで、イニシャルコストとランニングコストを天秤にかけた模様。

外のサイクルポートはしっかり家族全員の自転車が置けそうなサイズ。住宅メーカーではなく他の外構業者に依頼してコストを三分の一に落としたらしい。

中は延床面積で30坪ちょい。1階が水回りと書斎、2階がLDK、3階が居室という間取り。1階にサンルームがあるのが特徴的で、1階で風呂、洗濯、物干しが完結する。サンルームは便利そうだなと率直に感じた。書斎は2.5畳とあまり広くはないが、やはりアフターコロナの必須アイテム。なお、1階フロアの冷暖房は書斎のエアコンで頑張る仕様。

2階のLDKは南側にDK、北側にL(畳の小上がり付き)という配置なのが特徴的。広さは十分だが、キッチン、ダイニング、リビング、小上がりの4つの空間があるためか、それぞれが狭い印象を受けた。防犯対策のため、人が入れるサイズの窓を設置しない方針というのも興味深い。南側は縦長の窓を複数設けて採光をとっている。

太陽光パネルは3kWh程度で、家の電力を賄える量ではないものの、電気自動車から充放電できるので、災害時に強そうな仕組み。