家づくり日記(仮)

注文住宅の日記

窓について

注文住宅を検討してて、種類の多さと性能差、値段差に1番驚いたのが窓。

 

①サッシの材質

アルミ、アルミ樹脂複合、樹脂、木がある。

右に行くほど断熱性能が高く、お値段も上がる。

アルミは非常に熱伝導率が高いため、とても断熱性能が低い。樹脂や木はその逆。アルミ樹脂複合はその中間。

よく言われるのが、日本で流通しているアルミや複合サッシは、海外では法律で禁止されているレベルで性能が低いということ。それなのにその事実になかなか目を向けられず、値段が下がらずに流通し続けている。

断熱にこだわる人は全員口を揃えて「樹脂サッシ一択」と言う。窓の性能は熱貫流率という指標で表すが、ガラスとサッシの総合力となるため、ガラスの性能が高かったりサッシが細かったりすると熱貫流率は良い数値となるらしい。

今住んでるマンションはアルミの単板ガラスなのでめっちゃくちゃ窓際から冷気が来る。和室の床に布団敷いて10年間過ごした自分を褒めたいレベル。

工務店の標準仕様はLIXILサーモスⅡ-H(アルミ樹脂複合)。窓枠が細くデザイン性に優れるが、そこまで高性能ではない模様。

なお、アルミ樹脂複合サッシの中にも、アルミサッシに樹脂を貼っただけのなんちゃって複合サッシや、外側と内側でちゃんと材質を分けている複合サッシがあるらしく、もはや素人には判断不可能。こちらのブログがとてもわかりやすい。

https://e-tonbo.hatenablog.jp/entry/2022/09/16/000000

 

 

②ガラス

窓によってガラスの枚数が違う。ガラスとガラスの間に気体層を設けることで熱伝導を抑制できるので、断熱性能が上がる。よく流通しているのはダブル(複層)かトリプルだが、5枚とかもあるらしい。

 

③ガラス間の気体

これも乾燥空気、アルゴンガス、クリプトンガスなどがある。熱伝導率が悪い気体を選ぶことでより断熱性能が上がる。真空仕様もあるとか。

 

④スペーサー

ガラスとガラスの距離を保つために挟むものをスペーサーと呼ぶ。これもアルミと樹脂があるらしく、サッシと同様に樹脂の方が断熱性能が高い。

スペーサーはサッシの内側に位置するので、これがアルミ製だとサッシの性能が下がるらしい。樹脂サッシなのにスペーサーがアルミだったがために、サッシの温度が下がって結露する…とかいう少し残念なこともあるそう。

 

⑤防火窓

土地が防火地域の場合、防火仕様の窓となるが、非防火仕様に比べてめちゃくちゃ値段が高い。利便性を優先して準防火地域の土地を買ったが、正直ここまで価格差があるとは思わなかった。

少し脱線するが、今住んでいる地域では、建蔽率40だと非防火地域、50以上だと準防火地域となる模様。100平米の二階建てを建てる場合、建蔽率50なら100平米の土地を、建蔽率40なら125平米の土地を買う必要がある。この二者なら建蔽率50の100平米の方が若干安く売られている感じがするが、家を防火仕様にしなければならないため建物の価格が跳ね上がる。土地と家の総額としてはあんまり変わらないか、何なら防火仕様の方が高くなるのではなかろうか。建蔽率が高いと庭や駐車場の確保、日当たりの面で不利な挙句、家まで高いとなると、そのエリアに強いこだわりがない限り防火地域は選ばない方が無難ということになる。

防火仕様の樹脂サッシなんてどれだけ予算積めばいいのやら。うちの工務店の場合は防火戸FG-Hとなる。これはアルミ樹脂複合だが、樹脂サッシにグレードアップすると100万レベルらしい。

また、防火窓には金網が入るため、とても見た目が悪い。最近では、耐熱強化ガラス仕様にすることで網をなくすことが可能になっているが、もちろん追加出費。

あと、ソースを忘れてしまったが、防火窓は「④のスペーサーがアルミしか選べない」、「窓の大きさによってはサッシの中に鉄芯を入れて強度を確保している」など、断熱性が下がる方向の仕様になってしまうらしい。気になる方はメーカーに聞いてみてください。

裏技として、引き違い窓の場合はシャッターをつけることで防火認定が取れるため、窓は非防火仕様でよくなる。何ならシャッター+非防火窓の方が、防火窓より安くなることも。